【老犬の寝床事情】一日中寝てばかりのシニア犬に最高の寝床を用意してあげたい♪
若い頃から愛用していた無印良品『体にフィットするソファ』
我が家のパシャさんは、15歳で病気になる前までは無印良品の『体にフィットするソファ』(通称:人をダメにするソファ)を長年愛用していました。かれこれ10年以上前からだったと思います。元々はワンコ用のよくある形のベッドを使っていたのですが、いつの間にか飼い主用の『体にフィットするソファ』のど真ん中に居座るようになってしまい…フィット感が最高に心地いいらしく、ピョーンと飛び乗って、ホリホリしながら形を自分用に整えてから丸くなる姿が今となっては懐かしいです。
たまに浮気もする
そういえばニトリのもちもちクッションを試した時代もありましたが、パシャ本人も無印の方が心地よいらしいのと、飼い主的にもカバーが外せないので洗えない(洗ったら中身が固くなってしまった)というデメリットがあったので後々撤去となりました。
シニアになると合うベッドも変わってくる
肺高血圧症と同時くらいに急激に関節にも加齢による衰えが見え始め、ソファに乗るたびポキポキ鳴るようになりました。とくに痛そうにすることはなかったのですが、パテラ(脱臼)の初期症状だと思われ、パシャの場合は自身が小柄で体重が軽かったため重症化は免れているようでした。
ただ、このままでは更に関節が悪化しそうだし、なにより無印ソファでホリホすると心臓に負担がかかるのかホリホリ直後に失神することが多くなってしまい、早急に新しいベッドを検討することになりました。
見つけた♫シニア犬に最適なベッド!
そんな時にたまたま目に止まったのが動物病院に貼ってあった介護用ベッドのポスター。高反発で寝返りが打ちやすく床ずれもしにくい、とあります。ただ見た目があまり好みではなく値段もやたら高かったので「老犬には高反発」という知恵だけお借りすることにして、さっそく検索タイムです。高反発のベッドはかなり種類があって迷いましたが、最終的に決定したのはカインズのflatty(フラッティ)という商品です。決め手となったのが
- 高さ8cmとジャンプせずに乗れる絶妙な高さ
- 側面がR状になっていて寝相が悪くて落ちた時も危険がなさそう
- カバーが取り外し可能
という3点です。これが大正解だったようで、購入した当日から自分のベッドだということを理解して寛いでくれていました。動いても関節がポキポキ鳴らなくなりました。やはり「老犬に高反発」は間違っていなかったようです。笑
そして、思わぬ収穫がこのflatty(フラッティ)はベビーベッドの標準サイズと同じらしく、ベビー用品がだいたいシンデレラフィットしてくれるんです。粗相や食べこぼし対策で防水シーツを敷いているのですが、それもベビー用で代用しています。画像のストライプはニトリのもの、ブラウンは楽天で購入したものです。
わかりにくくて申し訳ないのですが、側面が直角ではなく斜めのR状になっているのがわかりますでしょうか?この形状が老犬にとって乗り降りしやすいようです。
向こう側はテレビ等あって危ないので行けないように色々なもので囲んでいます笑。見た目的によろしくないんですが、視力の弱いパシャさんがぶつかっても危なくないように家にあった柔らかいものを総動員して壁にしてます。
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もっと症状が進んだら、そのうち寝たきりの状態が来てしまうかもしれません。そんな時でもこのベッドなら問題なく介護出来るかと思っています。
犬の肺高血圧症のお薬【シルデナフィル】について
肺高血圧症の特効薬にバイアグラ!?
愛犬パシャが最初に処方されたお薬は
- ピモハート(強心剤)
- フォルテコール(血管拡張剤)
の2種類でしたが、思ったような効果が得られず最初に失神した2020年3月7日からほぼ毎日1日1回は失神するようなペースでした。
肺高血圧症はそういう「病気」というより、なんらかの原因によって心臓から肺に血液を送る肺動脈が狭くなることによって肺動脈圧が高まってしまう「病態」のことで、犬の場合一番多い原因は「僧帽弁閉鎖不全症」の進行が起因しているとのこと。
パシャの場合、「僧帽弁閉鎖不全症」ではなく、原因不明で肺動脈が狭くなってしまう「特発性肺高血圧症」だろうという診断がされました。原因の特定はほぼ不可能で、それこそ解剖してみないとわからないということでした。
毎日のように失神するパシャがかわいそうで、どうにかしてあげられないものかとネットで調べまくりました。しかし特発性肺高血圧症はあまり情報がなく、SNSから海外の謎のPDFまで目を皿のようにして調べまくってようやくわかったことは
・日本では正式に認可されていないので取り扱ってる動物病院が少ない
ということ。そんな特効薬があるなら使ってみたい!けどかかりつけの病院で取り扱ってるのかわからないし、素人がしゃしゃり出るのもどうなの?もし取り扱いがなかったらセカンドオピニオン?と、いろいろ余計な心配をしつつ最初の診断を受けてから1週間後、経過観察の報告とともに小心者の私がパシャのためにと勇気を振り絞って聞いてみました。「あの、、肺高血圧症にバイアグラが効くってネットで見たんですけど…」と切り出すと先生は「ちょうど今日はそのご提案をしようと思っていたんです」と笑顔でおっしゃってくれたんです。あの時は本当に嬉しかったし一筋の希望が見えて目の前がパーっと明るくなりました。
その日からシルデナフィルの服用が始まりました。効果が出るのは驚くほど早くて、服用の翌日から失神の回数が激減したおかげでパシャのQOL(quality of life)は格段に上がったと思います。
シルデナフィル不足問題発生
パシャにとって必須となった神の薬シルデナフィルですが、問題が発生しました。コロナ騒動で輸入が不安定になってしまったんです涙…ただでさえ認可されているお薬と違って手続きが大変なのに、通常よりかなり時間がかかってしまうということ。そこで病院でオススメされたのが「個人輸入」する方法です。
はじめての個人輸入
先述の通り、シルデナフィル=バイアグラです。アダルトな目的で使用されていることが多いので「ニセモノ」や「粗悪品」が大量に出回っているのは容易に想像がつきます。かなり不安があったのですが、先生が獣医師仲間から「これは問題なく使えてるよ〜」というのを聞いておいてくれて、その製品なら間違いなさそうだからパシャちゃんの容量に分包して使用していくのはどうだろうかと提案されました。
それがこちらシログラ100mg(バイアグラジェネリック)になります。1錠で100㎎とかなり大きいので、パシャの場合は様子を見ながら20〜10分割で量を調整しつつ分包してもらっています。(低気圧ならなんやらで調子が悪くなると量を増やしてもらったり、逆に効きすぎて寝起きが怠そうだったりすると減らしてもらったり、このあたりの詳細も後々書いていきたいです)
日本語表記がなんとなく安心感を与えてくれるこちらは、ZimmarPharmaというイギリスの製薬会社のバイアグラジェネリック品です。口コミがかなりアダルティーなのでちょっと笑ってしまいましたが、血管を拡げる効能に問題はなさそうということはわかります笑。(実際に購入したユニドラさんはまだ新しいショップなので口コミが少ないようです。口コミは他の個人輸入サイトを参考にしました)
個人輸入サイトも多数あって、どこで購入するか迷いましたが単純に一番安くてサイトが見やすかったユニドラさんで購入してみました。シンガポールからの発送でしたがコロナ禍の中でも注文後2週間程度で問題なく届きました。
ネットで肺高血圧症について調べまくった時にも個人輸入してる方の情報があったりしたのですが詳細がわからなかったので、私と同じように不安に思ったり迷ったりしている方の参考になれば幸いです。
※肺高血圧症といってもワンちゃんによって症状は様々だと思いますので、必ず獣医師の指導を受けるようにお願い致します。
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分包すると粉薬になるので、それを空のカプセルに自分で詰めています。これがなかなか骨の折れる作業なのですが、そちらも後々記事に出来たらと思っています。
▽ユニドラさんの公式サイトはこちら▽
【シニア犬のイボ】犬への負担ほぼゼロで簡単にキレイに取れた!
シーズー犬はイボが出来やすい
我が家のパシャはシーズー犬、とてもイボが出来やすい犬種です。10歳を過ぎた頃からじょじょに増え始め、気付けば手足や背中、顔などに無数のイボが…
パシャに出来るイボは肌色で先端がブロッコリー状のものがほとんどで、これは加齢性のイボだから放置で大丈夫とかかりつけの先生に言われます。加齢性のイボの場合、除去しても次々増えるイタチごっこ状態になるだけなので手術等はあまりオススメしないそうです。本人が気にして掻き壊してしまったり日常生活に支障があるような場合のみ対策を考えましょうって感じだったんですが、ある時「眉間の真ん中」に出来たイボが曲者でした…!
なにしろ鼻ぺちゃ犬なので顔をゴシゴシとクッションなんかに擦りつけるだけで出血してしまったり、その影響か大きくなるスピードも早くて気が付けばサウザー?千昌夫?って感じで見た目にも目立つようになってしまい、さすがに除去をお願いしたく病院で相談してみました。
イボを除去したお話
病院では「レーザーで麻酔なしでも簡単に除去することも可能だけど、場所が目の近くなのでちょっと怖いね〜」ということで、パシャにベストなのは【イボを縛って枯れさせる】方法だろうということになりました。
最初聞いた時には「痛くないのかな?」「ちゃんとキレイに取れるのかな?」などなど不安もありました。あれこれ考える間もなく先生が手術用っぽい黒い糸で器用にパシャのイボの根本をきゅーっと縛ってほんの1秒足らずで処置完了!当の本人も全く気にする様子もなく、なんなら縛られていることにも全く気付いてないみたい。プロの業は圧巻でした!
しかもさらに驚いたのはお会計の時。一応「手術」を覚悟していたので数万円を用意していたのですが、正確に覚えていなくて恐縮なのですが1000円もかからなかったと思います。((良心的な病院で本当に助かっています!))
その後1週間くらいでイボが枯れてきて病院で糸を切ってもらったらポロっと取れました。しばらく穴が空いたような感じにはなりますが、毛が生えてくれば何もなかったように綺麗になります。
この数カ月後、今度は鼻にもやたら立体的なイボが出来てしまってかなり邪魔だったため、同じ処置で除去してもらいました。その時も本人が気付かないくらい痛みも感る間もなく終わって、「この方法はすごいな〜」と感心したものです。
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パシャの場合はどれも加齢性の良性のイボだったため、このように簡単に除去出来ましたが、犬のイボには悪性の場合もありますので素人判断で縛ったりするようなことは絶対にしないで下さいね。(そんな人はいないと思いますが笑)
当時ブログを書くなんてことを予想もしていなかったので写真も記録として残しておらず、記憶も若干曖昧で申し訳ございません。ただ、こんな簡単に負担もかからずイボが除去出来る方法があるってことを知って頂けたら幸いです。
【シニア犬のトイレ事情】100均の滑り止めシートが大活躍!!
シニアになってわかったこと:「トイレシートは滑りやすい!」
愛犬パシャが15歳になった頃から、後ろ足の踏ん張りがきかなくなってきました。
走ったり歩いたりすることよりも最初に異変に気付いたのはトイレの時。トイレシートって意外と滑りやすいんですよね。後ろ足だけ後方にスーっと滑る感じで、最初は「肉球が濡れないようにわざとやってるのかな?熟女になってテクニックがあがったな〜(^o^)」なんてお気楽に捉えていました。ごめんよ、パシャさん…
しばらくして「あれ?これってもしかして…わざとやってるんじゃなくて滑っちゃってるんじゃ!?(←遅い)」ってことで対策を考えることに。
対策その1 100均の滑り止めシート
トイレ自体を何かしら老犬用のものに買い換えることも考えましたが、視力もだいぶ弱くなっているのに長年積み重ねた所謂「パシャ臭」が染み付いたトイレを変えてしまうと場所がわからなくなったり怖がったりするんじゃないかと不安あり、今のトイレのままどうにかならないものかと無い頭をフル回転させて考えました。
そこで思い付いたのが、カーペットなどの滑り止めに使うネット状の滑り止めシート。さっそく100均でそれっぽいのを購入してトイレに挟んでみました。結果は大正解で、足の踏ん張りもきくし何より隙間が大きいので汚れにくく、それでも汚れが気になったら繰り返し洗えるし、みすぼらしくなったら惜しみなく使い捨て出来る良心価格! 100均バンザイ!
\\ 挟み方の雑さが気になるけど滑りにくくなったよ //
対策その2 防水シーツ
このあと、視力のさらなる低下によりおしっこを外してしまう回数が増えてきたのでトイレの下に防水シーツを敷くことにしました。防水シーツはニトリで購入したもので表面がパイル状になっているので滑りにくく快適に歩けます。本人は外してるつもりがないのでいつも得意げに報告してくるのがなんとも…笑。
\\ ちょっとシャリシャリするけど歩きやすいよ〜 //
対策その4 思い切ってトイレトレーを撤去
そして、とうとうトイレの僅かな段差にもつまずくことが増えてきました。とくにうんちさんをする時、パシャはトイレの周りを何周かして勢いをつけて出すタイプなのでクルクルまわるとつまずいて転ぶしかなり危なっかしい。
この頃には100均の滑り止めシートの踏み心地=トイレという認識があったので、長年共に暮らしたトイレを思い切って撤去することに…。結果、フラットになったことで転ぶことがなくなりました。ついでにレギュラーサイズのトイレシートを2枚並べて広さも2倍にしたので、クルクルまわりやすく踏ん張りもきくため快適に使えているようです。
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今まで普通に出来ていたことが、だんだんと出来なくなっていく。見ている方も辛いんですが、一番辛いのは本人なんじゃないかと思います。少しでもシニアライフが快適になるように手助け出来る方法を試行錯誤する日々ですが、こういう風に成果があるとめちゃめちゃやり甲斐を感じてしまいます!!
愛犬を突然襲った【肺高血圧症】とは?初めて診断された時のこと。
はじめての失神
愛犬パシャの病気がわかったのは、突然の失神からでした。
忘れもしないコロナ禍の2020年3月7日、深夜いつものようにトイレでおしっこを済ませて小走りにおやつを催促にくる途中、バタン!!と音を立てて倒れた後に目をひん剥いて悲痛な叫びをあげながらのけぞったと思ったらおしっこ(今出したのに!?)とうんちが出てきて本人はぐったりしたまま…この時は本当に一瞬死んでしまったかと思って我が人生で最大級に焦りました。
どうしよう、どうしよう、と焦りつつも息をしているのが確認出来たので、ひとまずホっとしつつ寝ていた夫を起こしに行って事の顛末を詳細に説明しました。パシャは数分後には何事もなかったように元気な表情に戻っていたので、深夜だし翌日病院に連れて行くことに…
翌日動物病院へ
病院で検査してもらった結果、「右心拡大と三尖弁逆流が見られます。失神は脳が原因か心臓が原因か判別が難しいけどパシャちゃんの場合は心臓が原因の可能性が高いです。投薬で様子を見ましょう。」ということで、内服薬として
- ピモハート(強心剤)
- フォルテコール(血管拡張剤)
を処方してもらい1週間様子を見ることになりました。この時点では肺高血圧症の確定診断が出たわけではなかったんですよね。脳の異常の可能性も少し残っていました。
脳の発作と心臓の発作
実は以前実家で飼っていたボストンテリア君が「てんかん持ち」でよく発作を起こしていたので、それを何度も見たことがある私は心臓だろうな、と謎の確信をしていました。(てんかんは痙攣や泡を吹いて倒れるけど、パシャは脱力して倒れる感じ)
ボストンテリア君はてんかん発作を起こしてから1年ほどで痴呆も加わり9歳でお空に旅立ってしまったので、正直「心臓でよかった」というのが最初の感想でした。…今思えば、甘かったです。
私の勝手なイメージで、犬の心臓病はまず咳や心雑音があるだろうと思っていたので正直驚きました。パシャは毎年健康診断を受けていて、心雑音も咳もなかったんです。どうやら咳や氏雑音は小型犬に多い「僧帽弁閉鎖不全症」の典型的な症状のようで、パシャのように右心の異常は初期症状がほとんどないとのことが後から調べてわかりました。
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この時から試行錯誤の日々が始まりました。記録に残さないといけない気がして毎日iPhoneのメモに日記をつけているので、少しずつでも経緯を書いていけたらと思っています。
\\ 失神するなんて予定外よっ //
はじめましてのごあいさつ
|ブログを始めるきっかけ
本日2020年11月2日に愛犬パシャが16才になりました!
急に思い立って記念にブログを開設してみました。
シニア犬との生活のあれこれ、病気のことなどをのんびり綴っていけたらいいなと思っています。パシャが2020年3月に発症した「肺高血圧症」という病気はまだまだ治療法が少なく、私自身ネットの情報がとても頼りになりました。同じ悩みを抱える方達のために自分も情報を発する側になりたいと思っていたので、少しでも病気で苦しむワンちゃんの役に立てたら嬉しいです。