犬の肺高血圧症のお薬【シルデナフィル】について
肺高血圧症の特効薬にバイアグラ!?
愛犬パシャが最初に処方されたお薬は
- ピモハート(強心剤)
- フォルテコール(血管拡張剤)
の2種類でしたが、思ったような効果が得られず最初に失神した2020年3月7日からほぼ毎日1日1回は失神するようなペースでした。
肺高血圧症はそういう「病気」というより、なんらかの原因によって心臓から肺に血液を送る肺動脈が狭くなることによって肺動脈圧が高まってしまう「病態」のことで、犬の場合一番多い原因は「僧帽弁閉鎖不全症」の進行が起因しているとのこと。
パシャの場合、「僧帽弁閉鎖不全症」ではなく、原因不明で肺動脈が狭くなってしまう「特発性肺高血圧症」だろうという診断がされました。原因の特定はほぼ不可能で、それこそ解剖してみないとわからないということでした。
毎日のように失神するパシャがかわいそうで、どうにかしてあげられないものかとネットで調べまくりました。しかし特発性肺高血圧症はあまり情報がなく、SNSから海外の謎のPDFまで目を皿のようにして調べまくってようやくわかったことは
・日本では正式に認可されていないので取り扱ってる動物病院が少ない
ということ。そんな特効薬があるなら使ってみたい!けどかかりつけの病院で取り扱ってるのかわからないし、素人がしゃしゃり出るのもどうなの?もし取り扱いがなかったらセカンドオピニオン?と、いろいろ余計な心配をしつつ最初の診断を受けてから1週間後、経過観察の報告とともに小心者の私がパシャのためにと勇気を振り絞って聞いてみました。「あの、、肺高血圧症にバイアグラが効くってネットで見たんですけど…」と切り出すと先生は「ちょうど今日はそのご提案をしようと思っていたんです」と笑顔でおっしゃってくれたんです。あの時は本当に嬉しかったし一筋の希望が見えて目の前がパーっと明るくなりました。
その日からシルデナフィルの服用が始まりました。効果が出るのは驚くほど早くて、服用の翌日から失神の回数が激減したおかげでパシャのQOL(quality of life)は格段に上がったと思います。
シルデナフィル不足問題発生
パシャにとって必須となった神の薬シルデナフィルですが、問題が発生しました。コロナ騒動で輸入が不安定になってしまったんです涙…ただでさえ認可されているお薬と違って手続きが大変なのに、通常よりかなり時間がかかってしまうということ。そこで病院でオススメされたのが「個人輸入」する方法です。
はじめての個人輸入
先述の通り、シルデナフィル=バイアグラです。アダルトな目的で使用されていることが多いので「ニセモノ」や「粗悪品」が大量に出回っているのは容易に想像がつきます。かなり不安があったのですが、先生が獣医師仲間から「これは問題なく使えてるよ〜」というのを聞いておいてくれて、その製品なら間違いなさそうだからパシャちゃんの容量に分包して使用していくのはどうだろうかと提案されました。
それがこちらシログラ100mg(バイアグラジェネリック)になります。1錠で100㎎とかなり大きいので、パシャの場合は様子を見ながら20〜10分割で量を調整しつつ分包してもらっています。(低気圧ならなんやらで調子が悪くなると量を増やしてもらったり、逆に効きすぎて寝起きが怠そうだったりすると減らしてもらったり、このあたりの詳細も後々書いていきたいです)
日本語表記がなんとなく安心感を与えてくれるこちらは、ZimmarPharmaというイギリスの製薬会社のバイアグラジェネリック品です。口コミがかなりアダルティーなのでちょっと笑ってしまいましたが、血管を拡げる効能に問題はなさそうということはわかります笑。(実際に購入したユニドラさんはまだ新しいショップなので口コミが少ないようです。口コミは他の個人輸入サイトを参考にしました)
個人輸入サイトも多数あって、どこで購入するか迷いましたが単純に一番安くてサイトが見やすかったユニドラさんで購入してみました。シンガポールからの発送でしたがコロナ禍の中でも注文後2週間程度で問題なく届きました。
ネットで肺高血圧症について調べまくった時にも個人輸入してる方の情報があったりしたのですが詳細がわからなかったので、私と同じように不安に思ったり迷ったりしている方の参考になれば幸いです。
※肺高血圧症といってもワンちゃんによって症状は様々だと思いますので、必ず獣医師の指導を受けるようにお願い致します。
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分包すると粉薬になるので、それを空のカプセルに自分で詰めています。これがなかなか骨の折れる作業なのですが、そちらも後々記事に出来たらと思っています。
▽ユニドラさんの公式サイトはこちら▽